新型コロナウイルス関連情報

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは?

  • 2019年12月より、中国湖北省武漢市から報告が始まった、新型コロナウイルスによる感染症。
  • 2020年2月11日にWHOによりCOVID-19Coronavirus Disease 2019)と正式名称が発表された。
  • ウイルス名は国際ウイルス分類委員会により、SARS-CoV-2と命名された。
  • WHOは2020年1月31日「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
  • これを受けて日本では2月1日に指定感染症、検疫感染症への指定が行われた。
  • 2月14日頃より、感染源が推測できない患者が日本各地から報告されるようになっている。

コロナウイルス感染症

コロナウイルスとは(国立感染症研究所)を参考に作成

  • コロナウイルスは風邪の原因としてはありふれたウイルスであり、冬の流行期では35%を占める。重症化例はほとんどない。
  • 2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)、2012年のMERS(中東呼吸器症候群)もコロナウイルスであるが、動物に感染するコロナウイルスが動物からヒトに感染するときに重度の肺炎を起こしたが、ヒトーヒト感染の感染力は強いものではなかった。但し一部ではスーパースプレッダーとして、多数に感染させる患者もいた。

新型コロナウイルス感染をどんな時に疑うか?

日本環境感染症学会新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ―水際対策から感染蔓延期に向けて― (2020 年 2 月 21 日現在)をもとに作成

  • 本ウイルスに感染を受けた人の多くは無症状のまま経過するものと推定される。
  • 感染を受けた人の中で潜伏期間(1〜12.5 日)ののち一定の割合で発熱・呼吸器症状(咽頭痛、咳)などの感染症状が認められる。
  • 発熱や呼吸器症状が 1 週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多いことが特徴。
  • いわゆる風邪、あるいはインフルエンザであれば、通常は 3〜4 日までが症状のピークで、その後改善傾向がみられますが、新型コロナウイルス感染症では症状が長引くことが特徴。
  • 4日を過ぎても発熱が続く、特に1週間目においても発熱が続く場合、息が苦しい、呼吸器症状が悪化する、などを認めた場合には肺炎の合併が疑われる。

参考:図、新型コロナウイルスの典型的な臨床経過

新型コロナウイルスの感染経路

飛沫感染と接触感染が主であるといわれている。

  • 飛沫感染:病原体は5μm以上。咳やくしゃみ、気道吸引で飛散する、唾液、気道分泌物で感染
  • 接触感染:直接接触や汚染された器具、または汚染した環境を介した間接接触により感染。

 

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【エアロゾル感染はあるのか】

  • 中国国家衛生健康委員会は2月19日、新型コロナウイルスの感染ルートについて、従来の飛沫(ひまつ)感染と接触感染に加えて、霧状に浮遊する粒子に混じったウイルスを吸引する「エアロゾル感染」の可能性があるとの見方を示した。
  • 2月8日の段階では、中国の研究者のグループが疫学調査からエアロゾル感染の可能性を発表していましたが、中国国家衛生健康委員会や日本の厚生労働省は証拠がないとしていたため、可能性を公式に認めたことになる。
  • このエアロゾルの定義は一定しないが、空気感染(長時間空気中を浮遊する病原体)ほどではないが、飛沫(咳やくしゃみで飛んで行ってすぐに落下する)よりは長く空気中に止まるものを指すようだ。
  • 本当にエアロゾル感染があるかどうかは今後検証が必要。

【発症者のウイルス排泄】

SARS-CoV-2 Viral Load in Upper Respiratory Specimens of Infected Patientsより

  • 中国CDCからの報告
  • COVID-19の患者18例について、鼻と喉から採取したサンプルを調べた
  • 鼻で高いウイルス量が検出された。
  • また発症直後に高いウイルス量が検出された。
  • ウイルス検出は21日目でも陽性になった検体もあった。
  • 1例は無症状であったが、発症者との接触7~11日後に採取された鼻腔スワブ(サイクル閾値[Ct]:22~28)および咽頭スワブ(Ct:30~32)から新型コロナウイルス陽性の反応が確認されている。

【無症候ウイルス保有者から排泄されるウイルス量】

Evidence of SARS-CoV-2 Infection in Returning Travelers from Wuhan, Chinaより

  • 中国からドイツに帰国した、無症状の旅行者115例中2例にRT-PCRを行い、2例からCt値で24.39、30.25のウイルスを検出し、無症候性のウイルス保菌者でも潜在的な感染力があるかもしれないと結論している。 

コロナウイルスはどれくらい生きるのか?

  • 環境中における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の残存期間は現時点では不明である。
  • 他のコロナウイルスに関しては、20℃度程度の室温におけるプラスチック上で、SARS-CoV では 6~9 日、MERS-CoV では 48 時間以上とする研究があります。
  • インフルエンザウイルス A(H1N1)pdm09 の残存期間は数時間程度であり、SARS-CoV、MERS-CoV はインフルエンザウイルスに比較して残存期間が長いとされています。
  • SARS-CoV-2 についてもインフルエンザウイルスに比較して環境中に長く残存する可能性があり、医療機関や高齢者施設、不特定多数が利用する施設内、濃厚接触者の自宅においては、アルコール清拭による高頻度接触面や物品等の消毒の励行が望ましい。

すべての発熱患者の診療で気をつけるべきこと

(日本環境感染症学会医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第1版より)

 

  • 外来患者の待合室では、発熱や呼吸器症状を訴える患者とその他の患者、または発熱や呼吸器症状を訴える患者どうしが、一定の距離を保てるように配慮する。呼吸器症状を呈する患者にはサージカルマスクを着用させる。
  • 医療従事者は、標準予防策を遵守する。つまり、呼吸器症状のある患者の診察時にはサージカルマスクを着用し、手指衛生を遵守する
  • サージカルマスクや手袋などを外す際には、それらにより環境を汚染しないよう留意しながら外し、所定の場所に破棄する。
  • さらに手指衛生を遵守し、手指衛生の前に目や顔を触らないように注意する
  • 医療従事者は、健康管理に注意し、発熱や呼吸器症状を呈した場合には診療行為を行わずに休職するようにする。

 

中国でのCOVID-19の疫学

The epidemiological characteristics of an outbreak of 2019 novel coronavirus diseases (COVID-19) in Chinaより

  • 中国のCOVID-19確定診断患者の統計
  • 年齢構成は、9歳以下が416例(0.9%)、10~19歳が549例(1.2%)、20~29歳が3,619例(8.1%)、30~39歳が7,600例(17.0%)、40~49歳が8,571例(19.2%)、50~59歳が1万8例(22.4%)、60~69歳が8,583例(19.2%)、70~79歳が3,918例(8.8%)、80歳以上が1,408例(3.2%)。
  • 男性が51.4%、湖北省で診断された症例が74.7%を占め、85.8%で武漢市と関連する暴露が報告された。
  • 重症度は、軽度が3万6,160例(80.9%)、中等度が6,168例(13.8%)、重度が2,087例(4.7%)、不明が257例(0.6%)。
  • 併存疾患は、高血圧が2,683例(12.8%)、 糖尿病1,102例(5.3%)、心血管疾患874例(4.2%)、慢性呼吸器疾患511例(2.4%)、がん107例(0.5%)であった。
  • 1,023例が死亡し、全体の致命率は2.3%。
  • 年齢層別の死亡数(致命率、死亡率[per 10 Person Day])は、9歳以下はなし、10~19歳が1例(0.2%、0.002)、20~29歳が7例(0.2%、0.001)、30~39歳が18例(0.2%、0.002)、40~49歳が38例(0.4%、0.003)、50~59歳が130例(1.3%、0.009)、60~69歳が309例(3.6%、0.024)、70~79歳が312例(8.0%、0.056)、80歳以上が208例(14.8%、0.111)。
  • 併存疾患別の死亡数は、致命率および死亡率が高い順に、心血管疾患92例(10.5%、0.068)>糖尿病80例(7.3%、0.045)>慢性呼吸器疾患32例(6.3%、0.040)>高血圧161例(6.0%、0.038)>がん6例(5.6%、0.036)。なお、併存疾患のない患者で死亡は133例発生し、致命率は0.9%、死亡率は0.005 per 10 Person Dayであった。

《中国におけるコロナウイルス患者の年齢分布》

リンク

情報まとめサイト

 一般の方向けの対策ガイド

 

首相官邸

日本環境感染学会新型コロナウイルス(COVID-19)感染症への対応について

厚生労働省新型コロナウイルス感染症について

国立感染症研究所新型コロナウイルストップページ

WHOCoronavirus disease(COVID-19)outbreak)

東京都感染症情報センター

国立国際医療研究センター国際感染症センター

【文献まとめサイト】

 

国際STM出版社協会(COVID-19文献まとめ)

 

 COVID-19 Resource Centre(The Lancet)

 Coronavirus Resource Hub(Cell Press)

 

その他