血清反応陰性脊椎関節炎

  • 血清反応とはリウマトイド因子を意味する。
  • 脊椎、四肢の関節炎に加えて、腱付着部にも炎症を起こしやすくリウマトイド因子陰性の疾患群を血清反応陰性脊椎関節炎(Seronegative Spondyloarthritis:SNSA)と呼ばれるようになった。
  • しかし、診断にリウマトイド因子陰性は必須ではなく、他の症候から脊椎関節炎(Spondyloarthritis:SpA)の特徴がそろえば、リウマチ因子陽性でも脊椎関節症と診断されているため、単にSpAと呼ばれることも多い。
  • SpAには強直性脊椎炎、乾癬性関節炎(皮膚科では関節症性乾癬とよばれる)、反応性関節炎、ぶどう膜炎関連関節炎、炎症性腸疾患関連関節炎、分類不能脊椎関節炎が含まれる。

脊椎関節症に特徴的な症状

脊椎関節症共通の特徴的な症状は、関節炎、腱付着部炎、指趾炎、炎症性背部痛である。

関節炎

関節炎は脊椎関節炎、仙腸関節炎の体軸関節炎と四肢にみられる末梢関節炎がある。疾患により特徴がある。

強直性脊椎炎

 

《脊椎関節炎の特徴的な症状》

 症性背部痛

NSAIDsの反応が良好

HLA-B27 陽性

付着部炎

指趾炎